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坂口安吾『風博士』を読んだ感想(追記はネタバレ気味)

先日書きました坂口安吾、学校の図書館に入ってました。
代表作?ともされる『風博士』読んでみました。
追記に感想載せてます。他の人の感想も気になるなぁ。

「諸君は軽率に真理を疑っていいのであろうか? なぜならば、それは諸君の生涯に様々な不運を齎もたらすに相違ないからである。真理は信ぜらるべき性質のものであるから、諸君は偉大なる風博士の死を信じなければならない。」

坂口安吾「風博士」 web上でも公開されてますね。

本のいいところは自分の中に新しい単語が増えるところですかね。
電子辞書で読むとすぐ単語の意味へジャンプできて便利(タッチパネルすごい。買ってくれた親に感謝)。

自分的新出単語一覧
・忌憚(きたん):ひどく嫌がること。はばかって遠慮すること(否定的表現を伴って「忌憚のない意見」などのように使うことも)
・誣告(ぶこく):わざと事実を偽って告げること
・誹(そしり):人のことを悪く言う事、また、そのことば
・明眸(めいぼう):透き通った美しい瞳
・慨嘆(がいたん):嘆かわしいと憤ること
・陋劣漢(ろうれつかん):いやしくて軽蔑すべき男
・瞞着(まんちゃく):だますこと、いつわること
・浅薄(せんぱく):知識や考えがあさはかなこと
・逢着(ほうちゃく):物事にであうこと、辿り着くこと
・隠栖(いんせい):隠棲。俗世を離れて暮らすこと
・開闢(かいびゃく):この世の始まり
・幽玄(ゆうげん):物事が言い表せない程趣深いこと。中世の美的理念を表す語として用いられた。
・椿事(ちんじ):思いがけなく起こった出来事。
・奮然(ふんぜん):勇気・気力を奮い起こす様子(憤然と間違わないこと)
・蹶起(けっき):決起。決意を固め行動を起こすこと
・懲庸(ちょうよう):徴用?国家が国民を動員して強制的に兵役以外の業務に従事させること、物品などを取り立てること。

新しい語彙が増えました。やったね。
では、残りは追記にて。
「風博士」の感想

一回目:意味がわからない
二回目:ふぅん……

という感じ。一回目はよくわからなかったけど、もう一度最初に戻って読んだらなんとなく納得したというか、させられてしまったというか。

風博士は早とちりな性格という印象を受けた。
これと信じたらそれを譲らない。
そしてそれを信じるエネルギーがあまりにも強い。強すぎて超常現象が起こる程。
(その集中力というか、エネルギーがあるからこそ学者先生としてやってこれたのかもしれないが)。
つまりそのエネルギーが強すぎて、彼は「風」になってしまったのだ。
ただ、バナナの一件しかり妻の寝取られ案件(しかもその時はまだ奥さんじゃないでしょうに)しかり、果たして本当に蛸博士は悪いことをしてたのか? その辺り、もしかしたら風博士の早とちりかもしれない。
最初に読んだときは語り口と先生(=風博士)を信じきっている「僕」も少々おかしくなったのでは? と思ったが、
二回目読んだらそうでもないような印象に変わった。
風博士が消えるところをいっしょに見てしまったような気分になったからだ。
自分の目で見てしまったら、これは信じるしかない。

「僕は階段の途中に凝縮して、まだ響き残っているその慌しい跫音を耳にしながら、ただ一陣の突風が階段の下に舞い狂うのを見たのみであった。」

一回目はこの行を読み飛ばしてしまったようで、「僕」の気のせいに感じたけれど、これを読んだら「風博士」は風になったのだと認めざるを得ない。
インフルエンザっていうのは風と風邪ってことなのだろうか?
それを決定的証拠と信じて疑わない「僕」は、やっぱり少しおかしいのかもしれない。
なんにせよ、風博士はおそらくまだ慌てふためいて、そこらを走り回っているのだろうか。



以上、ざっくり感想でした。
不可解、と言ってしまえばそれまでだけど、小説なんて読者に最後の行まで読ませたら勝ちだと思ってるので、今回は負けました。
借りてきたのは短編集なので、またいくつか読んでみようと思います。
技術屋っぽくないブログですみません。

では、今日はこの辺りで。
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