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サンマの話

(ちょっとグロい話かも。苦手な人は注意してください)


今日、人生で初めて魚を捌きました。


一人暮らしっていいですよね、料理失敗しても誰も文句言わないから好きなものを作れる。

サバイバル力を上げるため、処理済のパックではなく頭も尻尾も内臓もついたままのサンマ。一尾100円。
「サンマ 捌き方」で検索し、イメトレを経ていざ調理開始。

頭から尻尾まで撫でるとツルツル、尻尾から頭まで撫でるとざらざら。
水の抵抗を減らすためですね。

口は意外と小さい。先日唐揚げにしたイワシとは顔と口の大きさの比率がまるで違う。
中を覗くと舌のようなものが。触ると固い。なんだろう、これ。
口の中に水を入れるとエラから出てきます。こうやって泳ぎながら呼吸してるんだな。

(食べ物をオモチャにするなって怒られそうですが、こいつが食べ物になる前にどうやって生活していたのかどうも気になったので……)

頭を落とします。
エラ、そして胸鰭の少し身体側を一気に骨ごと。
続いて尻ビレの付け根から包丁を入れ、腹を開きます。
内臓を出します。
水で洗います。血が残ると生臭くなるらしいので綺麗に。
まな板に戻して更に深く腹を開き、背骨も引き出します。
腹開きになりました。
もう一度綺麗に洗って(本当はそんなに洗わない方がいいのかも)、血合い骨とやらを一本ずつ引き抜きました。

今まで考えたことも無かったけど、魚って真正面から見て十字に背骨から骨が生えてるのか……知らなかった。

最後に背ビレ、腹ビレを切り落とし、サンマの開きが完成。
ここまで来たらもう完全に食べ物。生き物が食べ物になった。

酒と塩をまぶして生臭みを取り、さらに小麦粉をまぶして油を敷いたフライパンに投入。
焦げ目がついたらひっくり返して、酒:大1 みりん:大1 醤油:大1 砂糖:大1を投入。

かば焼きの完成。小麦粉まぶさなければ照り焼きになります。
白米がすすむ味。

あとから探したらこの動画がとてもわかりやすかったです。(三枚おろしですが)
秋刀魚の捌き方♪(How to fillet Pacific saury) ~ほぼノーカット版~

おいしくいただきました。
そして、勉強になりました。

母なる海とサンマに感謝。
ごちそうさま。



【食べることについて】



捌き方を探してるうちに、何度か「食育」って言葉を目にした。
子供の前で魚を捌くんだそうな。
何年か前にもあったな、そういう映画。

他の生き物を食べる傍ら、他の生き物は飼ったり保護したり。
あの生き物を食べるなんて、と海の向こうから抗議非難が殺到したり。

そもそも、何故魚を捌こうと思ったのか。
捌いてみたい、というのもあるけど、捌き方を知らなければいけない、という気がしたからかも。
スーパーの鮮魚コーナーで最後までサバの切り身かサンマ丸ごとか迷いながら、結局選んだのはサンマ。
多分、昔読んだこの詩の影響。

石垣りん
『儀式』


母親は
白い割烹着の紐をうしろで結び
板敷の台所におりて
流しの前に娘を連れてゆくがいい。


洗い桶に
木の香のする新しいまないたを渡し
鰹でも
鯛でも
鰈でも
よい。
丸ごと一匹の姿をのせ
よく研いだ包丁をしっかり握りしめて
力を手もとに集め
頭をブスリと落とすことから
教えなければならない。
その骨の手応えを
血のぬめりを
成長した女に伝えるのが母の役目だ。


パッケージされた肉の片々を材料と呼び
料理は愛情です、
などとやさしく諭すまえに。
長い間
私たちがどうやって生きてきたか。
どうやってこれから生きてゆくか。



食事を作ることが女性の仕事と決めつけるのはいただけないけど、納得はできる。
生きるって多分人間が思っているよりもっと単純かつ本能的なものだ。

無理に食育をしろとは思わない。
自分が小さい時にあんなに血を見たらきっとショックだっただろうからね。
それにまだ自分も哺乳類を見学する勇気はない……。

ふと思ったけどカウンターキッチンってよくないのかもしれない。
どうやって調理してるのか全く見えないもんな。


石垣りんさんの詩は教科書にも載ってた。
『くらし』『シジミ』『表札』
自炊を始めた今、きっとまた違う印象を受ける気がする。
今度図書館に探しに行こう。



他の生き物を食わなければ生きていけない。

だからこそ、

「いただきます」
残さず食べて
「ごちそうさま」

これだけは自分のルールとして守っていきたいと思う。



それでは、今日はこの辺りで。
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